アンサンブル・アナナス

台湾のヴァイオリスト呂珮菱(愛称アリス)と伊万里一八の出会いは、2019年に台湾は高雄の衛武営国家芸術文化センターで行われたヘンデルの水上音樂演奏会でのこと。

遠藤結子とアリスは、2024年、ともにSigiswald Kuijken氏のお宅で二週間の合宿を行ったことで仲良しになりました。

私たちとかねてより共演を重ねている西野晟一朗を交え、アンサンブル・アナナスが誕生しました。

アンサンブル・アナナスはバロック時代に隆盛を極めたトリオソナタを中心に、演奏活動を繰り広げてまいります。

 

私たち日本人も大好きなパイナップル(アナナス)。台湾と日本を結ぶこの果物をアンサンブル名にしました。

パイナップルは台湾ではとても縁起のよい果物です。パイナップルのように、フレッシュで甘くパッションひらめく音楽を標榜するアンサンブル・アナナス(旺來合奏)をよろしくお願いします!

呂珮菱 Lu PeiLing

台湾の高雄出身。高雄の中山大学を卒業後、中学でヴァイオリンを教えながら、演奏を続けています。

2019年に高雄の衛武営国家芸術文化センターで、日本とヨーロッパの古楽の奏者たちと一緒に演奏することになり、初めてバロックヴァイオリンとガット弦を使う機会を得ました。

その時、想像もできなかった美しい音色と音楽の流れに感動し、この楽しさと感動をもっと知りたいと思い、今もその探求を続けています。

高雄にはバロックヴァイオリンの奏者がいないため、機会があれば、旅をしながら勉強しています。

特に2024年の夏に、結子さんのおかげで、Sigiswaldのところで勉強する機会をいただき、とても貴重な経験となりました。

また、私に学びの機会を与えてくださった台湾微光古楽団の大下詩央先生、天野寿彦先生、そしてこの音楽会を実現させてくださった伊万里一八先生に感謝しています。

遠藤結子 Endo Yuiko

音大生の頃、ロマン派のコンチェルトを演奏することがあまり好きになれず、バッハやモーツァルトばかり弾いていられたら良いのになぁ…と日々考えていました。卒業後に古楽と運命の出会いを果たし、バロック弓を持ち、ガット弦を張り、現在に至ります。東京藝術大学古楽科に5年通いましたが、まだまだ勉強することばかりの日々に満足しています。最近は東京を中心に古楽アンサンブルやオーケストラに参加し活動中。2024年には初のリサイタルを行い、至福の時間を味わいました♡

伊万里一八 Imari Ippachi

バロック〜古典派音楽愛好・演奏歴は40年に迫ろうかというマニア。

アムステルダム在住時にKonrad Hüntelerにトラヴェルソを師事。以来演奏機会をつくり細々と活動を続けてきました。

近年、一般のフルート奏者へのトラヴェルソとバロック音楽の普及活動に余念がなく、休日はそうした仲間とデュエットやトリオソナタを演奏して楽しんでいます。

Jelly Jelly Cafe大宮店ランチタイムコンサートトリオマイセンを主宰。

西野晟一朗 Nishino Seiichiro

小学校4年生の時、インカやエジプトなどの古代文明に激ハマりしていたのですが、それと共に「昔の楽器の音ってどんなものだったんだろう?」という疑問が自然と湧いてきました。

中学校3年生の時、バッハ・コレギウム・ジャパンによるオリジナル楽器での生演奏でブランデンブルク協奏曲を聴き、以降古楽の世界に没頭していくこととなりました。

大学ではチェンバロを勉強し、現在は東京、福岡を中心に通奏低音奏者として活動。